悪人

あらすじ: 若い女性保険外交員の殺人事件。ある金持ちの大学生に疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに土木作業員、清水祐一(妻夫木聡)が真犯人として浮上してくる。しかし、祐一はたまたま出会った光代(深津絵里)を車に乗せ、警察の目から逃れるように転々とする。そして、次第に二人は強く惹(ひ)かれ合うようになり……。
シネマトゥデイ

出演: 妻夫木聡 (清水祐一)
出演: 深津絵里 (光代)
出演: 岡田将生 (増尾圭吾)
出演: 満島ひかり (石橋佳乃)
出演: 塩見三省 (佐野刑事)
出演: 池内万作 (久保刑事)
出演: 光石研 (矢島憲夫)
出演: 余貴美子 (清水依子)
原作: 吉田修一
監督: リ・サンイル(李相日)
脚本: 吉田修一
音楽: 久石譲
脚本: 李相日
監督: 李相日

「悪人」とは?

映画を観終わったあと、ふとそんな事を考えました。

主人公は普段は優しい青年で根っから悪人だと思えない。

そして、私は今まで悪人と思える人に会った事がない・・。

悪いな~と思える人でもどこかしら善いところもある。

ただ、たとえどんな事があっても人を決して殺めてはいけない。

殺人という罪を犯した時点で、世間では「悪人」となってしまう。

そして、どんな人にでも心の中に善と悪が共存していて、

「悪人」になりうるのかも・・・。


孤独を埋め合うかのように一緒にいる祐一と光代にはただただせつなさしか感じられなかった。

ですが、どんな事があっても味方でいてくれるそれぞれの家族には温かさや優しい思いやりがあり、

自分にとって大事な人がいるのはありがたい事だなと思いました。


出会いがもう少し早ければ、二人は幸せになれてたのかな?

光代を守るためについた祐一の嘘に、彼女は気づいていたのかな?

最後の光代の一言にはどういう感情が込められていたのだろう?

疑問に思う事もありましたが、テーマが重くいろいろ考えさせられました。

被害者の父親が身も心もボロボロになって家に帰ってきた場面は今でも印象に残っています。